「5 a day プログラム」
●「5 a day プログラム」
「5 a day プログラム」はアメリカ栄養士会が始めた運動です。アメリカでは1970年代からがんと食物に関する研究が国家的プロジェクトとして行ってきました。プロジェクトでは野菜や果物をたくさん食べるとがん予防や健康に効果があることが分かってきました。1990年にはアメリカ国立ガン研究所ががん予防に効果のある野菜や果物などをリストアップし、「デザイナーフーズプログラム」として発表しました。なおプロジェクトの背景には死亡原因トップであるがんを減少させる目的がありました。その為には肉食中心の食生活から野菜や果物をたくさん食べる食生活に変更する必要があったのです。
アメリカ栄養士会もアメリカ国民に対して、「低脂肪、高繊維食として、1日5品目以上の野菜や果物を食べる」という「5 a day プログラム(5 a day for better health program)」を始めました。「5 a day プログラム」は青果業界・公共機関・NPO・地方自治体などの協力により、アメリカ国内で認知を広めました。そしてドイツ・メキシコ・イギリス・オーストラリア・カナダなどの各国に拡大していきました。日本でもフルーツ輸入会社やスーパーなどが「1日3食の中で5種類の野菜や果物を食べましょう」という「5 a day運動」を行なっています。
「5 a day運動」では1日に5皿分(350グラム)以上の野菜と200グラムの果物を食べます。野菜は1皿70グラムが1単位で、5単位で350グラムになります。小皿(小鉢)に盛られた野菜料理は1皿、中皿(中鉢)に盛られた野菜料理は2皿になります。また果物200グラムは温州ミカンぐらいの小さい果物は2個、りんごぐらいの大きい果物は1個になります。なお野菜・果物は朝食・昼食・夕食の1日3回に分けてバランスよく食べます。ちなみに厚生労働省が毎年行っている国民健康・栄養調査などによると野菜の摂取量がじわじわと低下し、果物の摂取量は低いまま推移し、国が推奨している野菜350グラム・果物200グラムという目標量には達していないそうです。
なお野菜・果物はがんのリスクを低下させるだけでなく、生活習慣病である脳卒中や虚血性心疾患などをリスクを低下させると言われています。世界がん研究基金と米国がん研究財団の報告では非でんぷん性の野菜は口腔がん・咽頭がん・喉頭がん・食道がん・胃がんの発がんリスクの低下させることがほぼ確実と報告しています。
