髪の毛の基礎知識
●ヘアサイクル
ヘアサイクルは成長期・退行期・休止期の3つに分けられます。ヘアサイクルは成長期・退行期・休止期、そして再び成長期へと移ります。髪の毛は成長と脱毛を繰り返しています。なおヘアサイクルの期間は、2から6年と言われています。
成長期は2年から6年です。成長期は髪の毛が成長する期間です。いったん消失していた毛母細胞が再形成され、細胞分裂を盛んに行い、髪の毛が成長を続けます。
退行期は2週間から3週間です。退行期は毛母細胞の分裂が鈍り、休止期に入る準備をします。毛母と毛乳頭が分離し、毛根が頭皮の浅いところへ移動します。
休止期は3ヶ月から4ヶ月です。休止期は、髪の毛の脱毛が始まると同時に新しい髪の毛の生成が始まります。髪の毛はしばらく毛包にとどまっています。
なおAGA(男性型脱毛症)ではジヒドロテストステロン(DHT)と男性ホルモン受容体が結合し、脱毛シグナルが出され、髪の毛の成長期が終了します。
●髪の毛の構造
髪の毛は大きく頭皮から出ている毛幹と頭皮の下にある毛根に分けることができます。毛根は根本部分でふくらんだ部分を毛球、そして内部に毛乳頭や毛母細胞があります。
毛乳頭には髪を作る毛母細胞に必要な栄養の供給する働きがあります。また毛母細胞の活動をコントロールする働きもしています。なお毛乳頭は毛球部の真ん中あたりにあります。
毛母細胞は毛乳頭を取り巻くようにあります。そして毛乳頭から供給された栄養により、分裂・増殖を繰り返し、髪の毛を作ります。また髪の毛の色を決めるメラニンも毛母細胞の中で生成されています。
毛幹部分は三層から成り立っています。中心部分から毛髄質(メデュラ)・毛皮質(コルテックス)・毛小皮(キューティクル)と言います。
毛髄質(メデュラ)は毛幹の中心部分にあり、空気をたくさん含んでいます。
毛皮質(コルテックス)は毛幹の大部分を占め、メラニンを含んだ繊維状の細胞が集まっています。
毛小皮(キューティクル)は髪の毛の一番外側にある部分です。毛小皮は、魚のウロコのように重なり、内部を保護しています。髪の毛が美しく見えるのは毛小皮(キューティクル)によるものです。
●髪の毛の成分
髪の毛の成分はアミノ酸が結合したたんぱく質が主要な成分です。髪のたんぱく質はケラチンと言われ、髪の毛以外にも肌や爪などにも含まれています。ケラチンは主にアミノ酸のシステインとメチオニンが原料となります。なおシステインはシステイン同士で結合する性質があり、髪の弾力や硬さを生み出します。
髪の毛は外側から毛小皮(キューティクル)・毛皮質(コルテックス)・毛髄質(メデュラ)の3層から構成されています。キューティクルは硬いたんぱく質が主成分です。コルテックスは繊維状のたんぱく質が主成分です。メデュラは柔らかいたんぱく質と脂質が主成分です。
髪の毛の合成にはたんぱく質や亜鉛などが必要となります。日常の食生活ではたんぱく質や亜鉛などを積極的に摂取し、バランスのよい食生活を心掛けましょう。
●毛穴・皮脂腺
毛穴は頭皮などの表面にあり、皮脂腺は頭皮などの毛根部分にあります。
毛穴は頭皮などの表面にあり、髪が生えてくるくぼみです。毛穴の中には毛包組織・皮脂腺・汗腺などがあります。なお毛穴には皮脂を出して頭皮を保護したり、汗により体温を調整する働きがあります。ただし毛穴に皮脂などが詰まると薄毛や抜け毛の原因となります。
皮脂腺は頭皮などの毛根部分にあります。皮脂腺には皮脂を分泌し、頭皮などを守る働きがあります。ただし皮脂腺から分泌される皮脂は、多くても少なくてもトラブルになります。
薄毛や抜け毛に毛穴の詰まりや過剰な皮脂が関係している場合があります。シャンプーなどにより、毛穴・皮脂腺がある頭皮を健康な状態に保ちましょう。なお過剰な皮脂の取り過ぎにも注意しましょう。
●脂栓・角栓様物質
脂栓・角栓様物質は薄毛や抜け毛の原因になったりします。
脂栓は皮脂腺から過剰に分泌され皮脂が毛穴に溜まり、脂の塊になったものです。なお脂栓は脂漏性脱毛症の原因になったり、薄毛や抜け毛の原因になったりします。
角栓様物質は古い角質と皮脂が固まってできたものです。角栓様物質は薄毛や抜け毛の原因になったり、新しい髪の成長を阻害することがあります。
シャンプーなどにより、脂栓・角栓様物質を取り除き、頭皮を健康な状態に保ちましょう。なお過剰な皮脂の取り過ぎにも注意しましょう。
