脱毛症の基礎知識
●男性型脱毛症
男性型脱毛症(AGA)は男性に多い脱毛症です。壮年性脱毛症と言われることもあります。男性型脱毛症は額の生え際が後退していくタイプ、頭頂部が薄くなるタイプ、そしてこれらが同時に起こるタイプなどがあります。男性型脱毛症の原因は男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が関係していると言われています。ジヒドロテストステロンは男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼにより、変換されて生成されます。ジヒドロテストステロンは毛乳頭の男性ホルモン受容体と結合すると毛母細胞の活動を低下させます。その為髪は十分に成長する前に抜けて薄毛になります。
●脂漏性脱毛症
脂漏(しろうせい)性脱毛症は男性に多い脱毛症です。日本人男性の30パーセント以上に脂漏性脱毛症の傾向が見られるそうです。 脂漏性脱毛症は側頭部・後頭部以外の髪が脱毛してしまうことが多いそうです。脂漏性脱毛症の原因は洗髪しないこと・シャンプーやリンス・血行不良・肉類などの偏った食生活などにより、皮脂が過剰に分泌されることだと言われています。皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まり、毛母細胞に栄養が届かなくなります。そして髪が十分に成長する前に抜けてしまい、薄毛になります。
●粃糖性脱毛症
粃糖(ひこうせい)性脱毛症は多量のフケが毛穴に詰まって起こる脱毛症です。粃糖性脱毛症の原因は多量のフケです。多量のフケが発生すると毛穴が詰まり、毛母細胞に栄養が届かなくなります。そして髪が十分に成長する前に抜けてしまい、薄毛になります。なおフケには乾性のフケとベタベタした脂性のフケがあります。乾性のフケは過剰な洗髪や洗浄力の強いシャンプーによる皮脂を取り過ぎなどで発生します。脂性のフケは皮脂の過剰分泌や細菌の増殖が関係しています。
●びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は女性に多い脱毛症です。女性型脱毛症と言われることもあります。びまん性脱毛症は頭部全体の髪が脱毛し、全体的に薄くなります。なおびまんは一面に広がるという意味です。びまん性脱毛症は中高年の女性に多くみられます。びまん性脱毛症の原因は老化・ストレス・偏食・間違ったヘアケア・過度のダイエットなどと言われています。これらの原因により、ヘアサイクルの成長期が短縮し、休止期が長くなることにより、薄毛になります。
●円形脱毛症
円形脱毛症は老若男女を問わず発症する脱毛症です。円形脱毛症は突然円形や楕円形に脱毛したりします。また頭髪全体や全身の毛が抜ける場合もあります。円形脱毛症の原因は以前はストレスと考えられてきました。しかし最近では免疫機能の異常によるものと考えられています。免疫機能が異常を起こすと髪の毛を異物と誤認し、脱毛させるのです。しかし全てが解明された訳ではありません。なおストレス・自己免疫疾患・遺伝・内分泌異常などが原因という説もあります。
●分娩後脱毛症
分娩後脱毛症は出産後の妊婦に多く見られる脱毛症です。出産後2から6ヶ月間に発生する脱毛症です。分娩後脱毛症の原因は女性ホルモンです。妊娠後期の出産間近になると女性ホルモンの分泌が増加し、髪の毛の成長が終わらずに抜け毛が減少します。しかし出産後は女性ホルモンが減少し、成長期を終えた髪が一斉に脱毛します。脱毛は、その後は徐々に回復し、約1年ほどで元に戻ると言われています。
●牽引性脱毛症
牽引(けんいん)性脱毛症はポニーテールの女性など多く見られる脱毛症です。牽引性脱毛症の原因はポニーテール・束髪などにより髪の毛が継続して強く引っ張られことです。強く引っ張られることにより、その部分が薄毛になります。 牽引性脱毛症は一時的なものがほとんどのようだが、稀に元に戻らない場合もあるようです。なお通常は引っ張られても薄毛にはならないのですが、個人差があるようです。
●トリコチロマニア
トリコチロマニア(抜毛癖)は3歳から10歳位の小学生や女性に多い脱毛症です。トリコチロマニアは自覚の有る無しに関わらず、自分で髪の毛を抜いたり、髪の毛を根元で折ることなどにより髪の毛を抜く脱毛症です。トリコチロマニアの原因には欲求不満や精神的不安定、そして心理的・精神的ストレスがあります。その内生活環境によるストレスが起因することが多いようです。 なおトリコチロマニアは小学生や女性に多いが、成人がなる場合もあるそうです。
